#15 大内 真理子さん

ニューヨークでプロのスタイリストとして活躍中の大内さん

FIT体験プログラムのファッションスタイリストコースに参加された大内さん。
ニューヨークで約10ヶ月語学とファッションを勉強された後、フランスへ移りました。その後、プロのスタイリストを目指してNYへ戻り、 現在NYでプロのスタイリストとして大変活躍しています。

  

現在のお仕事

色々な種類のスタイリストがいますが、(映画専門、TV専門、ファッションマガジン、広告、セレブレティー専門)大内さんは主にファッションマガジン(世界各国)のファッションストーリー、デザイナーのコンサルティング(ショー、ルックブック作りキャンペーン)、広告などを手がけていす。
最近は中国、ドイツのベルリンのファッションマガジンから依頼を受けて撮影をされた大内さん。NYをベースにするファッションブランドのコンサルティングもしています。
NYファッションウィーク、パリファッションウィークでは新人のデザイナーのショーの演出も手伝ったそうです。

仕事内容

仕事はいろいろなところから来ると話す大内さん。
今まで築いてきたコネクション、これからのコネクション作りはとても大切にしています。
大内さんは、代理店に入っているので、その仕事を先ずするそうです。その他に、大内さんの知り合いのフォトグラフィーから撮影の話が来たり、今まで一緒に働いたことがない人でも大内さんの評判を聞いたり、雑誌で大内さんのお仕事を見て是非一緒にやりたいと言ってきてくださることもあるそうです。
大内さんの友達がファッション業界に多いので、どこから紹介されて仕事が入ってくるかは予想できないぐらい、いろいろな所から仕事が来ると話す大内さん。
先ず、撮影の話がくると、そこからコンセプトをフォトグラフィーやクリエイティブディレクターを考え、それにあったコーディネートを考えて行くそうです。
雑誌の撮影の場合は、一番新しい今期のコレクションの物しか使えないとのことなので(クレジットが誌面にのるため)最新のコレクションをデザイナー、ショールームから集めて来ると話す大内さん。
女優や歌手など、モデルさんではない時は、その人の好み、スタイルを尊重しなければいけないので、話し合いが何度も重ねそうです。
どこにどんなものがあるのかを、常に把握しておかなければいけないので、情報を常に頭の中に入れています。
色々な所に出向いて、新しい物を見たり、人に会ったり、毎日がリサーチ状態だと話す大内さん。自分の好きなファッションだけではなく、幅広い感性で服やアクセサリーを見るように心がけているそうです。
撮影中はコーディネートに集中されるそうですが、トラブルが常に起こるそうなのでそれにも対処できるように備えておくそうです。
撮影後は、借りてきたものを返してて終了というのが大まかな流れだそうです。
ヨーロッパで築いた感性、日本人としてのきめ細やかさなども仕事に活かすようにしているそうです。

スタイリストのやりがい、また、大変なところ

ファッションを心から愛しているので、それに関われる毎日が幸せだと話す大内さん。
ストーリーやコンセプトに基づいて、自分のスタイリングでビジュアルを作っていくというクリエイティブな作業が、とても楽しいそうです。
一つのものを作り上げるのにたくさんの才能あるクリエーター達と出会って一緒に仕事が出来るのは最高に幸せだそうです。
特にNYは世界からトップの才能が集まってきている場所。その中で、認められて一緒に働けるのはすごく幸せだとも話す大内さん。 又、クリエーターのキャスティング、ストーリー作りなど重要な立場に立てて、そのプロジェクトをコントロールできる時があるときも、すごくやりがいを感じるそうです。大変なことは、まず服を集めることだそうです。 ファッションといっても、ショールームとのやり取りは、駆け引きなどが大変だと話す大内さん。有名なブランドは有名な人、有名雑誌にしか貸し出せないので、どうやって目的のドレスを引っ張ってくるか試行錯誤をするときもあるそうです。又、撮影中はたくさんのトラブルがおきるそうです。
はじめに渡されたサイズ表のサイズと違うサイズだったり(服がはいらない、靴がはいらない)、借りてきた超高級ドレスが破けたり、スタイリングのことで突然フォトグラファーとの意見のすれ違いになって全てやり直しになったりと常に対処しなくてはいけないことを踏まえて、行動しなければいけないので撮影の後はぐったりするという大内さん。
とにかく体力勝負、重たい荷物を持って歩き回ることも多々あるそうなので、肩こり、腰痛がひどく、休みの日のマッサージ通いは欠かせませんと話す大内さん。

ニューヨークと日本のビジネスの違い

ニューヨークの方がオープンだと話す大内さん。経歴などは気にせず、新人でも才能があればどんどん仕事が来るそうです。チャンスを活かして成功するか、しないかは自分の技術と努力次第。NYは常に新しい才能が出てきて、世界中から野望を持った人々が集まってくるので競争がとても激しいそうです。

ニューヨークでの生活
NYでの生活はとても楽しく、充実して、自分らしくいられる気がするそうです。
個人個人が確立されていて、色々な人種、価値観が共存している都市なので、周りの目を気にせず、自分らしく毎日を過ごせることは、日本にいるときは出来なかったことかもしれませんと話す大内さん。
仕事もプライベートも好きなことを思いっきりして、好きな人たちと過ごす事が出来るのは本当に幸せだそうです。
NYは 便利で、仕事をしながら暮らすのには最高なところだと思うそうです。
大内さんはパリにも住んでおられたそうですが、ここは、またヨーロッパとは違う雰囲気がするそうです。パリはもっと美しくて、のんびりしていて、ゆっくり勉強したり、作品を作っていくのにぴったりな街だと思うと話す大内さん。どっちも大好きですが、今はNYをベースに、活動できるのが自分に合っている気がするそうです。

将来の目標

自分の雑誌を立ち上げたいと話す大内さん。もっと色々なことを経験して、色々な人々と出会って、自分の好きな物をもっと大きい形にしていきたいそうです。ファッ ションだけにこだわらない、アート、音楽、映画、食方面の才能あるクリエーターたちとコラボレートして、今の延長上でもっと新しいことができたらと思うそうです。とてもお金がかかることで、人脈作りなどに年月がかかるとは思いますが、いつかきっと素敵なファッション雑誌が出せることを目標にがんばりますと話す大内さん。これからも夢を叶えるために頑張って下さい!!
 
 
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